生産管理システムが人工知能(AI)を持ったら

SFの世界の話かも知れないが生産管理システムが人工知能を持ったらどの様な工場になるだろうか。
生産管理業務(生産計画や作業指示や作業実績入力)をコンピュータが自動運転し、コンピュータが常に業務に必要な情報と答えを提供するようになる。
風が吹けば桶屋が儲かるの諺のとおり、「今年の4月は風が強い」という情報から「4月は桶屋の業界の景気がいい」と導きだし経営者にそっと教えるのである。

このように生産管理システムが人工知能を持ったら、経営者や管理者の周りに常に専門家が待機して助言をしてくれるのと同じだといえる。
このような工場は遠い未来の話ではない。
人工知能を持ったスマート工場はすぐ近くにきている。

例えば生産計画の作成を考えてみよう。
生産計画の作成は客先からの内示情報と製品及び仕掛在庫数、それに安全在庫数、製品のリードタイム、有効在庫などから作成する。
これをコンピュータが自動作成するには、客先の内示及び受注情報の履歴からパターンを推測し在庫等その他の数字を使い計画数を算出する。
すなわち過去の数字の延長として未来の計画値を計算するのである。
これに人工知能が加わると、この計画値が正しいかどうか推論学習を行い警鐘をならすのである。

では具体的にどのような世界が展開されるだろうか。
2008年のリーマンショックを例にとってみる。この直前まで右肩上がりの受注数と生産数が続いていた。需要予測や自動計算では生産数が落ちる要素が無い為、右肩上がりの計画数を算出する。
人工知能は、これに外部のデータ(海外の経済状況や店舗在庫状況)、工場内のデータ(主張報告、噂話)先人の知恵などから推論し計画の見直しを助言するのである。

事実ある経営者からこのような話を聞いた事がある。
2008年8月に海外視察で中国を訪れた時に販売代理店に商品の在庫が溢れているの見た。帰国して減産に舵を切りリーマンショックを免れたそうである。

これに人工知能がとって代わる事になる。
現在の人工知能では先の経営者のように減産に舵を切ることはできないが、経営者が判断できる情報を迅速に提供することが出来る。

 

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