生産管理システムを導入する時には、導入の目的をより具体化及び明確化にしましょう。

例えば、次のような要求をよく聞きます。
「お客様から納期の問い合わせがあると在庫確認で工場中を走りまわっている。
システムで工程別の在庫を把握したい。作業進捗が一目で分るようにしたい。」

この要求を達成する為には、マスタを実際の工程に合わせて作り、作業指示を正確に出し、
作業実績をスピーディに入力する必要があります。
しかし、日常の業務が増える、楽にならないとして作業者はシステム導入を拒否します。
これは、「会社としての導入目的」と「作業者としての導入目的」の違いです。
会社としての導入目的を達成するには、作業者には現状以上の負担を要求する事があります。

そして、導入目的はできるだけ絞込みましょう。
工場全体の改善を導入目的にしても、対象業務が分散化されて結局何も達成できなくなります。
例えば、労働生産性等の生産数値をリアルタイムに把握したいとか、仕掛在庫を減少したい、
とか、客先納期を守りたいなどです。

私の過去の経験で、ある上場企業の社長から、「工場の仕掛在庫を確実に把握したい」との
要望を頂きました。上場企業は4半期毎に決算報告の必要があり、その度に棚卸しを行って
いました。この作業を省き早期決算を行いたいとの理由です。
これを実現するためには全工程に品番をつけ入出庫を確実に実行する必要があり、現場には
多大なる負荷をお願いしました。

このように目的を明確にすれば、システム導入の導入効果や達成の把握ができるようになります。

 

生産管理を支援するコミニティサイト「ものづくりポータル」で詳しく掲載しています。

http://fnw.co.jp/in-factoryforum/